大切にするのは、自分の中の力を育てていくこと。 そのためには、愛執はすてたほうがいい。 おしゃかさんも言うとおり、愛するものと別れることは ツライ。

うちの母は敗戦のとき十歳だった。 東京の下町で生まれ何不自由なく育ったお嬢さん。 栃木の方に疎開して、それなりに大変だったらしい。 その母が何かの折に言っていたこと。 「もう戦争だけはこりごりだ」と。 ぼくは戦争は知らない。 特に知りたいとも思…

別にどこにも行かなくていいのだと、 だいぶ思えるようになった。 行く人は行くし、行くときには行く。 行くか、行かないかは、 自分の意思だけで決められるものではないのだから。

霊魂の虚在を信じるようになった。 実在ではなくて虚在。 つまり人間が認識するものは実在はしていなくても 虚在しているということ。 その人が認識する以上、それを実在しない、などと言って なんになるのか。 たしかに霊魂は虚在する。 そして、そのほかの…

夢にうなされる。 それが夢と、 わかっていてもうなされてしまう。 その、おそろしいものに逆らわず、 むしろ友達になってしまえばいいのだと、 あたまでは分っているのだが。