2006-04-16 まだ見ぬ戦争 天網恢々 うちの母は敗戦のとき十歳だった。 東京の下町で生まれ何不自由なく育ったお嬢さん。 栃木の方に疎開して、それなりに大変だったらしい。 その母が何かの折に言っていたこと。 「もう戦争だけはこりごりだ」と。 ぼくは戦争は知らない。 特に知りたいとも思わない。 けれど戦争を求める人が力を持っている社会の中で、 戦争なんて関係ないよと、言ってしまえるような 性格でもない。 でも、ほんとに、戦争なんて知らないんだ。 メディアに流されて、 知ったかぶりで戦争の話をするなんてのは もうやめにするよ。