web2.0

ブッツァーティで手繰ってたら、梅田望夫という人のこんなページを見つけた。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051227/p1

web2.0 というから、なんか新しい技術の規格かと思ったら、
最近の web の動向の一部を指す造語ということだ。
ajax とか面白いとおもうけど、そんな大騒ぎするほどのことでもないね。

で、それとかさなるところで、wikipedia, google, weblog といったものに
居心地の悪さを感じる人がいるのはなぜか、というクリス・アンダーセンという
人の疑問が紹介されている。

そのページからの引用。

> アンダーセンは冒頭でこう自問自答する。
>
> Q: Why are people so uncomfortable with Wikipedia? And Google?
> And, well, that whole blog thing?

> A: Because these systems operate on the alien logic of
> probabilistic statistics, which sacrifices perfection at the
> microscale for optimization at the macroscale.
>
> 「なぜ人々はウィキペディアやグーグルやブログ現象に、そんなに
> uncomfortable(居心地の悪い、心地良くない、不安な、厄介な、落ち着かない、
> 気が気でない、警戒感のある)な気持ちを抱くのだろう」
(中略)
> 「これらのシステム(ウィキペディア、グーグル、ブログ)が「the
> alien logic of probabilistic statistics」(蓋然論的統計学という
> 異質なロジック)によって動いていて、それはマクロスケールでの最適化を
> 目指し、ミクロスケールでの完璧性を犠牲にするからである」

つまり、辞書なんかには編集者とかいるから、権威やら信頼性やらがちゃんと
ついてくるけど、wilipedia やらなんやらの個人が作り上げる web の情報には
そういうのがないからとまどうね、といった話。

それもわかるのだが、現実には権威やら信頼性やらも、お金や政治で動かされる
わけだし、どっちもどっちで使い方次第。
新しい状況にとまどうこと自体は人間として当然か。